ネット環境さえあれば、どこへでも自社のコンテンツを配信できるウェビナー。(ウェビナーはウェブとセミナーを合わせた造語です。)
インターネット上で開催するセミナーなら、開催地の制約なく全国へ…全世界へもビジネスチャンスは広がります。
本記事ではとても便利なウェビナーを、より効率的に活用できるよう、導入するうえでのメリットとデメリットについて解説していきます。
成功への近道はデメリットを理解することからです。
目次
ウェビナー主催者側のメリット
集客範囲が広い
前途のとおり、ウェビナーはネット環境さえあれば商圏がありません。
オフラインの(従来のリアルに開催する)セミナーは、告知は全国規模でできても、実際のセミナー会場に全国からの参加者を集めるのはとても難しいことです。
オンラインセミナーであれば、情報を見た見込み客がそのまま参加まで検討することができます。
これまで接点がなかった(つくれなかった)さまざまな地域に住む見込み客へ、より低いハードルで自身のセミナーを提供することが可能なのです。
コストを削減できる
集客力に続くウェビナーの大きな魅力は、セミナー開催に関わるあらゆるコスト負担を抑えられる事です。
費用の面では以下を削減できます。
- 会場までの交通費(下見する場合はその時もかかる)
- 会場レンタル料金(備品代もかかる)
- 人件費(受付け・案内・会場設営と戻す作業などの人員)
またコストは「お金」だけではありません。忘れてはいけないのは、「時間」です。
オフラインセミナーの場合、ウェビナーよりも前準備に多くの時間を割く必要があります。
- 会場選び〜申込み(希望会場がとれないとまた探す必要がある)
- 資料の印刷・教材の用意
- 会場までの移動時間
- 会場設営と元の状態へ戻す作業
- 懇親会がある場合はその手配
前準備に時間がかかるということは、その分 体力的にも消耗するということです。
消耗という点では実際の会場を借りる方が、集客も より頑張らなくてはいけません。
会場費で赤字を出さないように、最低限の人数を集める必要がありますし、ガラガラの会場でセミナーをするわけにはいかないからです。
ウェビナーは、少ない人数でも開催しやすいというメリットもありますね。
撮り直しや編集ができる
ビデオコンテンツとしてオンデマンド配信する場合は、間違った部分を撮り直すことや、編集をしてより伝わりやすい内容に作り込むことが可能です。
間違いを防げるという点では、セミナー当日の交通機関の遅れや道路の渋滞、セミナー会場での機材に関するトラブルなど、あらゆるアクシデントを防ぐこともできます。
ウェビナー参加者側のメリット
いつでも気軽に受講できる
オンデマンド配信セミナーの場合は、日程調整が難しい人でも自分のタイミングで受講することができます。
勤務時間が不規則だったり、休日が変更になりやすい方にとって、とても便利で参加への意欲に繋がります。
日時が決まっているライブ配信セミナーの場合も、会場に移動する手間と時間が省けるため、比較的都合をつけやすいです。
身支度を整える(お化粧やヘアースタイルセット、着替え)時間が取られないことも大きなメリットといえます。
どこでも手軽に受講できる
東京や大阪をはじめ都市圏に集中しがちなセミナーを、地方でも簡単に受講することができます。どんなに遠隔地でも、交通費をかけずに好きな講師の講義もしくは習得したいカテゴリーのセミナーを受講できるのは、とても魅力的なメリットと言えます。
都市圏に住んでいる人にとっても、満員電車で移動するストレスがありません。
子育て中など、自宅を離れることが難しくスポットでしか時間を作れない方にとっても参加の意欲がわきます。
ひとりで受講できる気楽さ
周りの人を気にせず、ひとりで受講できることに大きな安心感を抱く参加者もいます。
知らない人との交流が苦手な人や、逆に知っている人には会いたくない人、外出自体が苦手な事情の人もいるからです。
自分の好きな時に、落ち着ける場所で、誰にも気を使わずという条件はオフラインのセミナーでは叶いません。
ウェビナーのデメリット
インターネット接続が絶対条件
ネット環境さえあれば…という最大のメリットの裏返しとして、インターネット環境がなければ受講できないというデメリットがあります。
なんらかのシステム障害が起こった場合、予定していたセミナーは配信も視聴もできません。
また配信画面が止まったり、音声が途切れたりしないよう回線速度などを事前に確認しておく必要があります。
ビデオオフの場合は参加者の理解度を掴みづらい
セミナー会場の場合、受講者の表情やうなづきなどのしぐさで、ある程度の理解度を把握することができます。そのため反応の雰囲気で説明方法や紹介する事例を臨機応変に組み立てることができ、受講生の理解度や満足度を高めることができます。ビデオがオンになっていて参加者の顔が見られるウェビナーでは同じように対応できますが、ビデオがオフになっているウェビナーの場合では、そうもいきません。
参加者の表情がわからないウェビナーの場合は、以下の対策をとることが重要です。
- 冒頭にアイスブレイクをして参加意識を高める
- 進行中、参加者の理解度を確認する声がけをする
- チャット機能などを活用して受講生の反応を確認する
- 視聴した後に質問ができるようにする
- これまでにあった質疑応答を閲覧できるようにする
受講生のモチベーションの維持が難しい
簡単で気軽に参加できるメリットの反面、受講者のモチベーション維持が難しいというデメリットは否めません。
ライブ配信の場合はリアルタイムで双方向コミュニケーションがとれますので、その利点を十分に活用し、参加者の学習意欲を維持しましょう。
録画した動画配信の場合は、主催者側の一方通行の発信になってしまうため、高いプレゼン能力が求められます。わかりやすく飽きない構成にすることがとても重要です。
視聴後に理解度を確認したりフォローアップを頻繁に実施することもポイントです。
また、双方向でのやりとりがない分、講師の印象は「見た目」に集中しがちです。
通常のセミナーよりも、さらに身だしなみや話し方に気を配る必要があります。女性講師は通常より少しメイクを濃いめにするのがおすすめです。
カメラ映りも大きく影響しますので、照明を明るめにしたり、撮影する部屋(背景)にも気を配り工夫します。テスト撮影をしたあとに、どんな印象に見えるか社内で検証することも忘れずに。
ウェビナーでビジネスチャンスをひろげよう
ウェビナーのメリット・デメリットについて解説してきました。
デメリットについては、しっかりと前準備をすることで全て解決ができる問題です。コンテンツ内容については競合がどのような見せ方をしているのかをチェックしてみるのも良いでしょう。
メリットについては、ウェビナーが持つ「集客力」をさらにいかすため、セミナー集客ポータルサイトの活用や、自社のSNSアカウントからも告知を行いましょう。予算がある場合はインターネット広告の利用も試す価値があります。
少ないコストで大きな集客力を持つウェビナーで、あなたのビジネスを より飛躍させましょう。