新型コロナウイルスの騒動もあり、「ウェビナー」が活用されるようになりました。
新型コロナウイルスの問題が起こる以前は圧倒的に集合型セミナーが一般的でした。しかし現在では、ウェビナーは集合型セミナーと対をなす存在…むしろウェビナーを活用する企業や講師が圧倒的に増えました。
セミナー集客ポータルサイト『セミナー情報ドットコム』の調べでは、申込みが入ったセミナーの約9割強がウェビナーとなっています。(2020年7月のデータ)
これからは、ふたつの形態をうまく使い分けるのが、セミナービジネスの成否に深く関わってきます。
とはいえ、
✅ ウェビナーって実際どうなの?
という疑問や不安を抱えている方もいるはずです。
本記事では両者の違いを、多角度的に分析します。
セミナービジネスを成功させたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
集合型セミナーとウェビナーの違いを比較
ウェビナーと集合型セミナーの違いを表にすると、以下のようになります。
コスト
コスト面では、完全にウェビナーのほうが優れています。
集合型セミナーでは、下記のような費用が発生します。
- 会場費
- 交通費
- 講師への報酬
- 人件費
- 資料の印刷代
- 受付窓口の運営費
トータルでいくらかかるかは、開催規模や開催会場にもよりますが、十数万円から数百万円は必要です。
ウェビナーでは、少なくとも会場費や交通費がかかりません。その他の費用は必要ですが、集合型セミナーよりもはるかに安価でおさえられるはずです。
したがってコスト面では、集合型セミナーよりもウェビナーのほうが優れていると言えます。
開催難易度
開催難易度という観点でも、ウェビナーのほうが優れています。
参加者側はスケジュール調整をしやすく、参加率も高くなるはずです。また、設備や備品の準備も、さほど必要ではありません。
一方で集合型セミナーでは、とにかくスケジュール調整しづらいという部分があります。場所による縛りもあり、「参加したいが、行ける距離ではない」という理由で、参加を取りこぼす場合も。
参加者のモチベーション
参加者のモチベーションという軸では、集合型セミナーに軍配が上がります。
やはり「目の前に立って情報を伝えられる」というのは、あまりにも重要です。態度変容を起こしやすく、コンバージョンにもつながりやすいのです。
一方でウェビナーの場合、モチベーションを維持させるのは簡単ではありません。
根本的に音質や画質の関係で、伝えるべきことを伝えるのにも苦労します。ボディランゲージなど、視覚的に訴える心理的なテクニックも、ほぼ無効化されるでしょう。
このような理由から、モチベーションという意味では、集合型セミナーのほうが優れていると言えます。
とはいえ講師側、参加者側ともにウェビナーに慣れてきた頃です。参加者のビデオをオン設定にしてもらい、フェイス・トゥ・フェイスでおこなえば、さほど問題は感じないという講師が多いのも事実。ウェビナーならではのアイスブレイクを取り入れるなど対策を講じましょう。
内容の充実度
参加者に提供される内容の充実度でも、集合型セミナー有利です。
なぜなら設備や会場の空間などをフル活用できるからです。
たとえば商材の実物を持ってきて実際に触ってもらったり、照明でのライトアップが効果を発揮できたりします。
しかしウェビナーは、そうではありません。使うソフトやアプリにもよりますが、ウェビナーの画面はさほど大きくはありません。たとえば商材の実物を持ってきても、いまいち魅力的には見えなくなったりします。
感覚的にもわかりやすい部分ですが、感覚どおり集合型セミナーのほうが、内容は充実します。
コミュニケーション
コミュニケーションという面でも、やはり集合型セミナーが圧倒的に有利です。
目の前にいるといないとでは、コミュニケーション面には大きな違いが出ます。参加者全員が一体となった会場の雰囲気がセミナーを作り上げますが、ウェビナーはひとりひとりが個々に受講しているため、それを叶える難易度が高くなるのです。
また、集合型セミナーでは難なく交わせる会話も、ウェビナーでは2人以上の音声が重なると聞こえづらくなるという欠点があり、発言のタイミングに気を使わなくてはなりません。
ただし、ウェビナーにも良い点はあります。それは質問がしやすいということです。集合型セミナーでは恥ずかい…という参加者も、ウェビナーのチャット等を使えば他の参加者の目に触れることなく気軽に質問をすることができます。参加者には積極的に質問を送るよう促しましょう。
ウェビナーと集合型セミナーを使い分ける
ウェビナーと集合型は、「どちらか一方が優れている」というものではありません。必要に応じて、ウェビナーと集合型セミナーを、うまく使い分けるのが重要です。
たとえば目的が知名度の向上や認知度拡大などであれば、ウェビナーは優先して取るべき選択肢と言えます。なぜならウェビナーは開催難易度が低く、参加してもらいやすい形態だからです。
つまり多くのユーザーに着目させられる、ということ。
目的が直接的なコンバージョンだった場合は、集合型セミナーのほうが適切でしょう。コンバージョンに至るほどの態度変容をもたらすには、やはり直接的なコミュニケーションを用いたいところ。
このように諸所の状況を鑑みて、ウェビナーと集合型セミナーを使い分けるのがポイントです。
ウェビナーはすぐにでも取り入れるべき
ウェビナーと集合型セミナーの違いを挙げ、両者を使い分けるのがポイントだと解説してきました。
とはいえ、現在は新型コロナウイルス騒動の真っ只中にあります。
一見苦しい状況に見えるかもしれませんが、かならずしも悪いことばかりではありません。
ウェビナーの開催経験を積み上げ、その手法をブラッシュアップするチャンスでもあります。動画コンテンツで収益を上げられるようになれば、自分が休みの日でも収入を得られます。
また、従来の集合型セミナーよりも手軽に行えるウェビナーであれば開催回数を増やすことも容易です。顧客との接点を増やしナーチャリングすれば、バックエンドの販売成果にもつながります。A/Bテストを実施する、絶好の機会とも言えます。
このことから、ウェビナーはすぐにでも取り入れていきましょう。開催ウェビナーの告知は、セミナー集客ポータルサイト『セミナー情報ドットコム』でおこなうことができます。