コンテンツマーケティングにおいて、「ペルソナ設計」は、たいへん重要となる工程です。
コンテンツマーケティングが、綿密なペルソナ設計なしに成功することは、少し考えづらいことです。
特に電子的な媒体で何かを発信する場合は、ペルソナは必須であると言えます。
そもそもペルソナとは?
ペルソナ(persona-)とは、ひとことで言えば、「顧客や利用者、消費者などを端的に現した架空のユーザー像、および人物像」を意味します。
ペルソナは、もともと心理学や源流的なビジネスシーンで使われていた用語です。
ただし(特にインターネット上の)マーケティング分野においては、上記のような定義で用いられます。
2007年ごろより、有効かつ重要なマーケティング手法として、あらゆる企業で使われるようになりました。
設計されたペルソナに沿ってマーケティングを進める手法は、ペルソナマーケティングとも呼ばれます。
元来のマーケティングでは、ターゲットを「層」というような、抽象的な存在として考えていました。
ペルソナマーケティングは、それをブラッシュアップしたほうな手法です。
セグメントで分けるのではなく、「実在しない一個人を示す概念」を作り出すわけです。
これがペルソナを設計する、ということです。
設定したペルソナのニーズに対しては、完全な答えが出せるようなコンテンツを提供します。
もちろんペルソナは、架空の人物、人格です。
しかし架空なのか、それともリアルな存在なのかは、大きな問題ではありません。
重要性が高いのは、「発信に対して、ペルソナが満足する」ということです。
ペルソナの持つニーズに回答できれば、自ずと結果は反映されると考えられています。
なぜならペルソナを設定することで、より適切な集客、販売戦略が取れるようになるからです。
具体的なペルソナの設計方法
ペルソナを設計する際は、ターゲットを項目で細かく設定します。
- 年齢
- 性別
- 職業
- 役職
- 居住地
- 生活習慣
- 趣味
- 価値観
- 性格
- 困っていること
- 対人関係様式
- 貯蓄傾向
- インターネット利用状況
というように、リーチしようとしている相手の理想的な人物像を明確化します。
上記のことを設定して、言葉にしておくことは、効果的なオウンドメディアでの発信において役立つはずです。
しかしあくまでも上記は、ペルソナの設計方法として、あくまでも標準的なものです。
よりペルソナマーケティングを重用する場合には、よりリアリティのある項目設定により精度を確保することもあります。
いずれにせよ、正確で緻密なペルソナ設計することが、たいへん重要であるというわけです。
ペルソナの設定には、それなりのコストと時間がかかります。
しかし、それだけの価値がある工程と言えます。
ただしペルソナだけがコンテンツマーケティングのすべて、というわけでありません。
KPIやKGIなどの「定量データ」から得られる情報と組み合わせて、初めて本来の価値を発揮します。
ペルソナを共有する
ペルソナは、関係者間で共有するのが重要です。
ペルソナを共有できていないと、じゅうぶん成果が得られなくなります。
ペルソナのニーズへ正しく回答するには、コンテンツやオウンドメディア関係者が、共通のペルソナを理解、把握しておく必要があります。
誰か一人がペルソナを理解していない(曲解して認識している)だけで、ペルソナマーケティングは破綻してしまうでしょう。
全員ペルソナを理解していなければ、当然、顧客が満足するようなコンテンツは発信できません。
ペルソナによって、マーケティングの勝算を求めるのであれば、全体での共通認識として強く保持しておく必要があります。
この点は、ペルソナマーケティングにおける重大な注意点であると言えます。
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