ウェビナーは、リモートでセミナーを配信できる、きわめて優れた手段です。
特に新型コロナウイルスの騒動がある中では、たいへん重要な役割を果たしています。
急激にウェビナーへの切り替えを迫られ、オンラインでおこなうセミナーに不安を抱えている講師・主催者は多いのではないでしょうか。
本記事では、ウェビナーでよくある失敗例と、その解決策について解説します。
ウェビナーの開催を考えている場合、ぜひ目を通しておいてください。
目次
ウェビナーでよくある失敗7選
ウェビナーでありがちな失敗は、さまざま存在します。
中でも起こりがちで、さらに重大性が高いもの例としては、以下7つが挙げられるでしょう。
案内がきちんとできていない
まず、案内がきちんとできていないというのが、ウェビナーでありがちな失敗として挙げられるでしょう。ウェビナーで利用するオンラインチャットツールは、まだ一般的には使い方が知られていないものも存在します。
中には「ZoomやFacetimeなどは触ったこともない」、という人も居ます。
よってこれらのオンラインチャットツールの使い方が分からず、ウェビナーへ参加できないというケースが、ときどき起こるわけです。
これを防ぐためには、「ウェビナーへ参加するためには、どのような操作をすればよいのか」を告知しておく必要があります。きちんと道案内して、参加者がウェビナーにたどり着けるように配慮しましょう。
また、「オンラインチャットツールは難しそう」と思い込んでしまっている人も少なくありません。それだけでウェビナーへの参加を嫌うこともあります。
実際にはさほど難しくはないということも、合わせて周知しておきたいところです。
ツールを活用できていない
ウェビナーを開催するツールが活用できないというのも、失敗例として考えられます。
最近のオンラインチャットツールは、さまざまな機能が搭載されています。
一例を挙げれば、
✅ 別の画面を共有する
✅ チャットが打てる
✅ グループを分けられる
といった形です。
人によっては革新的な機能として映るかもしれませんが、現在では当たり前のように活用されています。
しかしこういった機能を知らずに活用していないと、できたはずの進行ができなかった、ということになりがちです。ツールに搭載されている機能を熟知し、活用できるものはフル活用していきたいところ。
うまく機能を使いこなせれば、より参加者にとって魅力的で理解しやすいウェビナーとなるでしょう。
セミナー時間が長く設定されている
集合型のセミナーの時は非常にクチコミが良かったのに、ウェビナーに切り替えた途端に評判が下がってしまったというケースがあります。
低い評価のクチコミ内容を確認すると、「時間が長すぎる」というものばかりでした。集合型セミナーとウェビナー、どちらも同じ時間で設定されていたにも関わらずです。
ここで考えられる原因は、先述した”ツールを活用できていない”ことによるパフォーマンスの低さと、集合型の時には叶う”ちょっとした雑談や息抜き”が難しいというウェビナーの性質です。
ウェビナーの場合は参加者が複数人居たとしても、「講師と自分」という1対1に近い感覚になるため、疲労を感じやすいのです。
このため、ウェビナーは40分から60分の間で行うことがおすすめです。コンテンツとしてこの時間内が難しい場合は、前半後半などとセクションを分けてしっかり休憩を設けましょう。
休憩後に離脱されないよう、どこで区切るのか構成を練ることが非常に大事になります。休憩に入る前には、「後半では具体的な方法をお伝えします」など必ず後半のトピックを伝えて参加者の興味を持続させましょう。
音声や映像の問題に気づかず進行する
非常に恐ろしい話ですが、「音声や映像に問題があるまま、ウェビナーを進行させてしまう」というケースもあります。
ウェビナーで使うツールは、状況次第では接続が不安定になったりするものです。開催者側が万全の状態を敷いていても、参加者側のインタフェースに問題があるケースも。
というようなことが起こった場合、
- 「音声が聞こえない」
- 「音声と映像の間にラグがある」
- 「映像が見えていない」
といった状態でウェビナーを進行するケースがあります。
もちろん、参加者の理解度を下げたり、伝えたいことが伝えなくなったりします。最悪の場合、「もうウェビナー自体聴くのを諦めている」というようなことも想定されるでしょう。
こういったことを防ぐため、事前に通信上の問題がないか、確認しておきたいところ。また、不具合があればチャットで申し出るように案内するのもよいです。
あえて「聞こえてますか?聞こえていたら合図送ってください」とお声がけをして、参加者とコミュニケーションをとるのも有効です。
音声が出ているか確認する行為をアイスブレイクに活用するのも、大変おすすめです。
ウェビナー参加者を引きこめていない
また、ウェビナーの参加者を引きこめていないというのも、失敗例として挙げられるでしょう。
セミナーと違い、ウェビナーは、容易に離脱できる形態です。「このセミナーに参加する価値はない」と判断されれば、ボタンひとつでいなくなってしまいます。
ウェビナーの参加者を離脱させないための、特別な工夫が必要となるでしょう。
たとえば資料を活用して、
- 「続きが聞きたい」という気持ちを喚起する
- 参加者へ質問を投げかける
- 資料を画面共有し、(視覚的にも内容的にも)変化をつける
というような方法が考えられます。
とにかく単調なウェビナーだと、次々に参加者が離脱していってもおかしくありません。
映ってはいけない物が映る
あるいは、映ってはいけないものが映るというのも、ウェビナーでは避けたいところです。
ウェビナーでは、カメラの画角ひとつで、とんでもないものが映り込んだりします。たとえば主催者側で使用する資料などは、絶対に映し混んではいけません。
機材や登壇者以外のスタッフが映るのも、集中力を削いでしまう原因となるので、避けたいところです。
逆に映すべきものが映らないというのも、ウェビナー特有の失敗例。
「登壇者が画面から見切れている」「資料の画質が粗く、読み取れない」というケースは、多々聞かれます。
こういった失敗例を避けるためには、参加者からどのようにウェビナーが見えているのか、事前にテストしておく必要があります。
その後につながっていない
さらに重大な失敗例として、「ウェビナーを開催した後、何にもつながっていない」というものがあります。
ウェビナーを開催することはあくまでも”手段”にしか過ぎません。だからウェビナーを開催したならば、そこから目的とするキャッシュポイントへの導線が必要になります。
しかしそこまでの導線をしっかりとデザインしていないというケースは、意外にも多いようです。
ウェビナーを成功させるため、集客や宣伝、デモストレーションなどに力を入れるというのは大切です。ウェビナー開催後、どのように参加者と接触してナーチャリングしていくのか、しっかりと考える必要があります。
ステップメールやオフラインセミナーへの集客など、さまざまな方法が考えられるはずです。
今後ますます必須になるウェビナー
ウェビナーは、離れながらにして参加者へ訴求を実施できる、たいへん優れた存在です。
ウェビナーを開催するなら、失敗例を参考に、同じことが起こらないように対策しておきましょう。
最近ではウェビナーに特化した講師向けスキルアップセミナーも開催されています。
⬇ぜひ活用してみてください⬇
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