インバウンドマーケティングでは、さまざま配信方法が用いられます。
より効率よくCV(コンバージョン)を獲得するためには、適切な配信方法を選択することが重要です。
そして配信方法も、現在ではかなり多様化しました。
主だった配信方法としては、以下のようなものが挙げられます。
記事
「記事」は、インバウンドマーケティングにおいて、もっとも一般的な配信形態です。
ウェブページなどへ記事投稿し、何らかのコンバージョンを獲得するというのが基本形になります。
Webページのあり方は、さまざま存在します。
たとえば、以下のようなものが挙げられます。
- オウンドメディア(メールマガジンの発行を含む)
- ブログ
- ランディングページ
- コーポレートサイト
記事では、ユーザーにとって有益な情報を提供します。
これにより、間接的にターゲットを集客するというわけです。
それと同時に、記事から、商品やサービスの購入へと導線から誘導します。
つまり記事コンテンツによって、ターゲットを潜在顧客から見込み客へ、見込み客から顕在顧客(ファン化)へと段階的に育成していくわけです。
これを効果的に達成するためには、良質な記事を作成する必要があります。
常に記事品質が向上するよう、施策を打ち続けるのがポイントです。
発信の内容としては、
- 問題や悩みの解決策
- 商材やサービスの紹介
- 雑誌的なトピック
- 何らかのノウハウ
などが挙げられるでしょう。
何を発信するにせよ、ユーザーにとって有益な内容である必要があります。
何を持って有益な内容とするかは諸説ありますが、
- ユーザーに具体的な行動を示唆する
- 調査する手間をかけず、行動を最適化する
- 便利な「機能」として構築、設計されている
- 関心や興味が満たされる
というようなところは、必須となるでしょう。
また、記事を利用する場合は、SEOへの意識は非常に重要です。
検索エンジン(Google)に「記事は有益である」と認知させ、狙ったキーワードにて、検索画面で上位表示させる必要があります。
いくら優れたコンテンツを公開しても、読者に存在を知ってもらえなければ、効果を発揮することはありません。
記事がコンスタントに上位表示されることで、はじめて明確な成果を挙げられます。
自社が所有するWebサイトにて発信することで、ネイティブ広告を掲載できます。
そのため、「リスティング広告などの広告費用がかからない」というメリットがあるわけです。
他の媒体と違い、運用コストが安価で、費用対効果を取りやすいというのも魅力。
記事の場合、SNSでの拡散することも狙えます。
特に、TwitterやFacebook、インスタグラムなどのソーシャルメディア共有されることは、コンバージョンの獲得を助けます。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、従来的には「BtoBビジネスにおける課題改善提案や調査報告書」というような意味で使われる言葉です。
ただしインバウンドマーケティングにおいては、「商品やサービスと関連づいた、効果的なデータや参考資料」という意味で使われます。
代表的なホワイトペーパーのあり方として、Webサイトでダウンロードできる、各種情報をまとめたPDFファイルなどがあります。
ホワイトペーパーの主たる役割は、もちろん集客です。
ただし、「リード情報を取得する」という目的でも使われます。
つまり有益な情報を無償で引き渡すかわり、見込み顧客のリード情報が取得できるというわけです。
リード情報があれば、より顧客ニーズに合致したアプローチを実現できます。
単純にアピールするだけのプッシュ型セールスよりも、より根拠だって、顧客へ売り込みをかけられます。
無料動画・ウェビナー
無料動画やウェビナーも、非常に強力な情報発信の手段です。
「ウェビナー」とは、「Web」と「Seminar」を足し合わせた造語です。
わかりやすく言えば、オンラインでのセミナーなどを配信する、というような意味。
動画が使われているマーケティングは、そのまま「動画マーケティング」と呼称されます。
現在はスマートフォンやパソコンによる動画の視聴が容易になったため、これを導入するケースが増えています。
無料動画には、テキストではありえない情報量の内容をできるという特徴があります。
企業側の伝えたいことが、より具体的かつ適切に説明できるでしょう。
ロジックだけではなく感情表現なども駆使できるようになります。
よって消費者に対して、より強いインパクトを与えられるはずです。
無料動画やウェビナーを配信できるプラットフォームは、近年ではさまざま存在します。
YouTubeやZoom、ニコニコ動画などが代表格として挙げられます。
無料動画とウェビナーには、テレビCMのようなデメリットが存在しません。
なぜなら、ユーザーは自分で望んで、その動画やウェビナー閲覧しているからです。
つまり従来のワンサイドな広告とは違い、ユーザーへアプローチすることが可能です。
ポッドキャスト
近年では、ポッドキャストの可能性にも期待が寄せられています。
ポッドキャストで定期的に音声を配信できるプラットフォーム。
厳密にはオウンドメディアに分類されます。
すでに155カ国で配信されており、世界中の人々がポッドキャストを利用しています。
ポッドキャストがインバウンドマーケティングで有効であると知られたのは、ここ最近のことです。
しかし世界では、ポッドキャストを利用した成功事例が多数報告されています。
ポッドキャストは、基本的に直接的な利益のためには展開されません。
それよりもイメージアップやブランディング、企業の考え方などを解説したいと理由で使われることが多いです。
つまり、ターゲットユーザーに注目してもらうことが目標設定とされやすい傾向にあります。
長期的に運用することで、顧客と良好な関係を築きます。