オウンドメディアを運営するにあたっては、「記事数」は重要です。
もちろん、高品質のコンテンツを量産することが、オウンドメディアにおいて最適であることは明白です。
とはいえ、それを実現しながら運用するというのは、非常に難しい部分があります。
高品質の記事を作成するには、多大なコストがかかります。
キーワード調査から平時の管理に至るまで、かなり大きな負担となるでしょう。
だからこそ「記事数を確保」するという方法で、検索キーワードを回収していく必要があるというわけです。
これであれば、「費用がかかりすぎる」というデメリットを排しつつ、効率的にPVを集めることが可能です。
キックオフ
元々のドメインパワーや、初期リリースした記事の引用のされ方にもよりますが、以下が当社が規定している記事数です。
- スモールキーワード：５０記事以上
- ミドルキーワード：１００記事以上
おおむねこれだけの記事数を用意しておけば、SEOとしては適切であると言えます。
ただし企業規模や業種、利用する広告によって多少前後する場合もあります。
ちなみに、一度投稿してしまえばよい、というわけでもありません。
より高い効果を得るためには、定期的なリライトが必要です。
リライトすることで、「SEO的に高く評価される」というメリットが得られます。
さらに最新の情報を提示し続けられるので、読者や顧客から、より高い信頼が獲得できるようになります。
逆にリライトされていない（正確性を欠いている記事が表示され続けている）場合、SEO的にも、ユーザーの心理的にも厳しい状況へ立たされます。
また、すべての記事が、それぞれ均等な成果を獲得するわけではありません。
次第に、継続的にタッチポイントまで到達させられる記事が台頭してくるはずです。
記事数を確保するうえでは、オウンドメディアのコンセプトに沿った題材（ネタ）を集めることも重要です。
できるだけユーザーの興味範囲を拡大し、網羅的なオウンドメディアを構築しましょう。
月次のコンテンツ数
具体的な月次のコンテンツ数は、おおむね以下の表に示すとおりです。
| 更新頻度 | 競合 | |
| Min | ４記事 / 月 | 少ない |
| Better | ８記事 / 月 | 存在する |
| Great | ２０記事 / 月 | 積極的な競合が存在する |
| Powerful | ６０記事 / 月 | 極端なレッドオーシャンである |
平均的な品質の記事だったとして上記の様な戦略が必要です。
ただし自社の目的や目指す成果によっては、多少上下する部分はあります。
「Min」と「Better」においては、さほど集中的なコンテンツの制作は必要ありません。
特にMinの場合は、競合が新たに参入してこない限りにおいて、週1本の投下で事足りるでしょう。
「Great」と「Powerful」については、できる限り多くのリソースを割き、より効果的な記事を作成したいところです。
とはいえ、月20記事ないし60記事を投稿し続けるのは、かなり難易度が高いことです。
自社だけでまかなうとなると、相当な無理が生じてくるでしょう。
したがって、コストを支払ってでも、外部ライターに外注するなどの戦略が必要になる公算が高いです。
運営体制については、じゅうぶんな検討が必要です。
コンテンツの品質
ただし「必要な記事数を発信していれば、それでよい」というわけではありません。
オウンドメディアは、「顧客にとってメリットのあるWebサイト」でなければいけません。
記事数を確保しつつ、戦略的に、価値提供する必要があります。
いくら「記事数が重要」と言えども、最低限クリアすべき水準は存在します。
限られた時間の中で、いかに読者が価値を感じられる記事を配信できるかがポイントです。
過去の事例を見れば、すべからく読者の特徴をおさえて、集客することに成功しています。
一例としては、「ユーティリティ（機能的）である」という記事が挙げられます。簡単に言えば、「ユーザーにとって、効果的に情報を取得できる方法として成立」している、ということ。
たとえばデザイナー企業向けに、デザインツールの使い方を解説するページがあったとしましょう。
コンテンツマーケティングである場合、ツールを使用する手順を、専門的に解説していなければいけません。
そして、「網羅的である」性質も求められます。
そのページさえあれば、必要なノウハウはすべて記載されてあり、他のサイトを見る必要がない、というのが理想の形態です。
デザイナー会社の例で言えば、書かれている方法で、効果的なデザインを作成するところまでたどり着く、というようなかたちです。
また、SEO対策も重要です。
検索からPV（アクセス）を獲得できなければ、そもそも記事は読まれません。
常に検索において上位の順位を確保しておかなければ、コンテンツマーケティング効果は期待できなくなります。
検索上位に上がる、つまりできるだけ多くのユーザーに認識される文章構成であることが、CV達成においては重要です。
SEOライクな記事を作成するうえでは、特別なライティングスキルが必要です。
