セミナーにおいては、「モデレーター」が重要な役割を果たします。
モデレーターには、簡単に言えば”セミナーを円滑に回し、よりよい体験を参加者へ提供する”といった役割があります。
モデレーターがいるといないとでは、セミナーの難易度や手応えには、大きな違いが生まれるでしょう。
本記事ではセミナーでモデレーターを配置するつのメリットについて解説します。
目次
ウェビナーは一人でできると思いがち
「ウェビナーくらいなら、一人でもできる」と考えるケースが、非常に多く存在します。
しかし実際にウェビナーを一人でやり遂げるのは、やや無理のある話です。
ウェビナー(セミナー)において、プレゼンターが一方的に喋り続けるスタンスは、ものすごく有効とは言えません。
やはり司会者や聞き手がいたほうが、圧倒的に参加者にとって魅力的なものとなります。
その他ウェビナーにおいては、
- セミナーの案内
- 司会進行
- コンテンツやプレゼンターの紹介
- スライドの操作
- 参加者へ話を振る
- 参加者に対する質疑応答
など、プレゼン以外にもやるべきことがたくさんあります。
ウェビナーでプレゼンをしつつ、上記のタスクも並行してこなすことは、簡単ではありません。
相当慌ただしく動くことになり、細かいミスが出てくるというケースも多々あるでしょう。
また、司会やコンテンツ・プレゼンターの紹介は、できれば他の人物にやってもらいたいところです。
一人で無理やり開催するのでは、やはりセミナー自体の品質は落ちるし、本来定められている目的も達成しづらくなります。
「ウェビナーは楽そうだから、自分一人でもできそう」だと思うかもしれません。
しかし上記のような理由で、単独でウェビナーを開催するのは、相当にハードルが高いことです。
ウェビナーでモデレーターを配置する、4つのメリット
そこで必要となるのがモデレーターです。
モデレーターが一人いるだけで、ウェビナーの品質は格段に向上するでしょう。
モデレーターを配置することには、以下のようなメリットが存在します。
1.モデレーターがいると更にスムーズ
モデレーターが一人いるだけで、ウェビナーは相当スムーズに進行するようになります。
モデレーターを配置しておくことにより、
- ファシリテーターのように、プレゼンターの話を引き出す
- プレゼンターと掛け合うことで、より参加者にとってわかりやすいプレゼンをする
- プレゼンターがうまく伝えられなかったことを分解して、参加者へわかりやすいように提供しなおす
- 参加者の代わりに質問して、参加者が知りたい情報を引き出す
といったことができるようになります。
モデレーターがウェビナーのスムーズな進行において、とても重要であるということがわかるでしょう。
さらに、
- 参加者に対して、正確で分かりやすい情報が伝わる
- 参加者のニーズに応えられる
- 参加者をウェビナーへ集中させ、熱が持たせられる
- プレゼンターでも気づかないミスや説明不足をフォローしてあげられるetc...
といった効果も出てきます。
スムーズな進行よりも、目標のことを考えれば、こちらのほうが重要かもしれませんね。
また、先ほど述べたような「スライドを操作する」、「ウェビナーの案内」といった、細かい業務を任せることも可能です。
2.ヘルプ対応
ウェビナーを開催している間は、参加者からさまざまなヘルプを求められることが想定されます。
たとえば、
- 音量が小さい
- 資料がよく見えない
- 音声と映像にラグがある
- 先ほどの発言の意味がわからなかったetc...
といったヘルプが想定されます。
もしプレゼンターがヘルプに対応するのであれば、セミナーの進行は著しく妨げられてしまうでしょう。
参加人数が多ければヘルプの数も多くなり、まともに進行できないというケースも出てきます。
しかしモデレーターいれば、あらゆるヘルプに対応することが可能です。
もちろん参加者からの満足度も向上し、あるいはプレゼンターに集中できるようになるでしょう。
プレゼンターも、プレゼンをすることに集中できるはずです。
3.QA対応
QAに適切な対応が取れるのも、モデレーターを配置するメリットのひとつ。
ウェビナーでは、最終的に質疑応答の時間を設けることでしょう。
プレゼンターが質疑応答してもよいのですが、ブランディングなどの要素を考えれば、モデレーターに回したほうがよいとも言えます。
モデレーターで答えられるQAに関してはモデレーターが、そうでなければプレゼンターに話を振るというのが、ある種の理想的と言えるでしょう。
また、プレゼンを終えてある程度疲弊しているプレゼンターに、「質問に対して当意即妙な回答をしろ」というのは、やや酷な話です。
プレゼンターの負担を和らげ、質問に対して誤った回答をしないという意味でも、モデレーターは役立ちます。
4.FAQへの対応
頻出する質問、つまりFAQについては、ぜひともモデレーターへ任せたいところです。
込み入ったQAは別として、FAQ程度であれば、プレゼンターが回答しなくても問題ないでしょう。
FAQをモデレーターが対応することの利点は、QAの場合とほとんど同じです。
プレゼンター(ウェビナー)のブランディング、およびプレゼンターにかかる負荷を軽減すること、そしてFAQに対して適切な回答ができるようになる、という3点が挙げられます。
もうひとつ付け加えるなら、「プレゼンターがFAQに対する回答を覚えておかなくてもよい」という点も挙げられるでしょう。
プレゼンの順位に付け加え、「FAQに対して何と答えるか」網羅しておくのは、相当な負担となります。
よってFAQをモデレーターに担当させることで、プレゼンターの負担はかなり軽減されるというわけです。
モデレーターをつけてウェビナーの価値を高めよう
セミナーに限らずウェビナーにおいても、モデレーターはぜひとも用意しておきたいところです。
モデレーターが一人いれば、ウェビナーはかなり円滑に進行するようになるでしょう。
参加者に対してもわかりやすいプレゼンができるようになり、またウェビナー全体の空気感も、うまくデザインされるはずです。
かならずモデレーターを配置し、協力してウェビナーを進行させましょう。
もし自社で適切なモデレーターをアサインできないのであれば、プロのモデレーターを外注するというのも、方法として考えられます。