講師になると、まずプロフィールを作成しなければいけません。
名前の部分を変えれば、他の誰かと一緒ではないですか?
ただ経歴を並べただけのプロフィールでは弱いです。
集客できる人気セミナー講師になるためには、プロフィールの書き方も重要な要素のひとつだということを学んでいきましょう。
本記事では人気講師になるための戦略的プロフィールの書き方を解説します。講師だけではなく、セミナー主催者の方にも応用できますのでぜひご覧ください。
セミナーを満席にしてたくさんのお客様に喜んでいただきましょう!
目次
講師プロフィールが重要な理由
セミナーのチラシを手にした時、多くの人は講師のプロフィールを確認します。(長めに記載していても案外しっかり読んでいただける部分です。)
その理由は、講師プロフィールがセミナーの信頼度や期待度を判断する大事な要素の1つだからです。
さらに「魅力的な講師だな」と感じさせることができれば、そのセミナーへの期待感が増します。
「この人から話を聴いてみたい」とか、「こんな実績のある人から学べるなら行ってみたい」と思われなければ申込みには繋がりませんから、プロフィールはセミナー集客をするうえで、とても重要なコンテンツといえます。
さっそく戦略的プロフィールの作り方を見ていきましょう。
人気講師になる戦略的プロフィールの書き方
セミナー内容に即した情報にする
プロフィールはセミナータイトル内容に合致した経歴を書きましょう。
セミナーテーマに対して「専門家」だと信頼されることが集客に繋がるからです。
学生時代の活動や就職してからの表彰歴など、ポジティブな経歴は持っているもの全て書きたくなってしまうものです。
しかし情報量が多すぎると、結局何を専門にしているのか、何を強みとしているのかが伝わりにくなってしまいます。
”何でもできる感”は裏目に出てしまうので注意です。
ぜひご自身のプロフィールに、器用貧乏感が出ていないか見直してみてください。
ターニングポイントで心を掴む
なぜ今の仕事をしているのか、そのキッカケとなったエピソードは必須の要素です。
過去の挫折体験や苦しかった経験を公表することでお客様からの共感が生まれます。
そして、そのつらい経験を克服した方法は「ぜひ知りたい」という欲求を生みます。
そもそもセミナーを開催する意義は、お客様が抱える悩みや問題を解決すること。
「この講師なら私の悩みを解決してくれるかもしれない」と思うから、受講に繋がるのです。
自分もこういう経験があるんだよという自己開示をして、親近感を抱かせることが重要です。
エピソードにはリアリティが出るように「◯年後〜」や「◯歳の時に」と数字を入れて書くようにしましょう。
例:20代後半で事務用品のリース会社に入社するも単独営業での売上げは1年間ゼロ。いつも上司に怒鳴られてばかりのダメダメ社員で、うつ状態寸前に。そんな時上司に呼ばれ、いよいよクビかと覚悟していたら「部署異動」と辞令を出される。30代のときに新規開拓の営業から既存顧客の担当部署へ異動。これが転機となる。新規の飛び込み営業は苦手だったが既存顧客からは評判がよく一躍トップ営業マンの仲間入り。その経験から人にはそれぞれ異なった得意分野があることに確信をもつ。2015年から性格分析のプロファイルについて知識を深め…
ビジョンを宣言して未来を連想させる
ただ活動内容を書くだけよりも、どんな想いで活動しているのかを加えると効果的です。
お客様が講師のビジョンに自身を投影し、セミナー後に自分がどう変化することができるのか期待感を抱くことができるからです。
”なんのために”講師活動をしているのか、自分のビジョンを掲示することでセミナーの軸が安定し、お客様へのメッセージも強くなります。メッセージが強いセミナーは集客力も上がりますし、講師オファーも増える要素となります。
ほかの講師よりもオファーが増えるポイント
企業のセミナー担当者から、研修やセミナーの依頼が増えるコツをお教えします。
チラシ等のプロフィールはある程度 短くまとめる必要がありますが、オフィシャルサイト(ホームページ)のプロフィールの場合は、家族構成や趣味など自己紹介的な要素も書くことです。
もしあなたがセミナー担当者で外部講師を探しているとして、同じ専門分野の同じくらいの費用で依頼できる知名度も同じくらいの講師がいるとしたら?そうなんです。自分と共通点がある講師に依頼する確率が高いのです。人間は会ったことがない人でも自分と共通点があるだけで親近感が芽生えるものです。
書き方のポイントとしては、ザックリではなく下記のように固有名詞を使ってください。
スポーツが好き ⇒ 休みの日は朝4時に起きて大好きなゴルフへ
4人家族 ⇒ 怪獣のように活発な2人の息子がいる
ペット犬1匹 ⇒ 7歳のミニチュアダックスを飼っている
この法則はセミナー担当者だけではなく、もちろん一般のお客様にも有効です。
もし自分とは共通点がなかったとしても、「あ、ゴルフ好きってことは部長と一緒だな」とか、「〇〇さんのとこと一緒の年のお子さんいるんだ」という具合に周辺にいる人が思い浮かぶものです。
パーソナルな情報を詳細に書いておくことで、セミナー当日も自然に会話が弾み、また次の仕事への紹介が生まれたりすることがあります。
残念な写真では人気講師になれない
写真もブランディングの重要な要素です。
実際に自撮り写真を使っている方と、プロ写真を使っている方を見比べるとわかりますが、プロに撮影してもらった画像は、講師としてのオーラが増します。
同じ笑顔の写真でも、プロが撮ると違います。
写真の自分がそのまま第一印象になりえますから、写真選びは慎重に行いましょう。
アップめの自撮り写真、暗くて見えにくい写真、キラキラ加工した写真などは使用を避けましょう。
ブログの記事で使用する写真は、プロ以外が撮影した写真でも問題ありません。
プロフィールの雛形|5つの要素とその解説
戦略的プロフィールのポイントがわかったところで、具体的な構成について見ていきましょう。
ですます調ではなく、言い切りの形で統一した方が読みやすいです。
名前
名前は必ずふりがなを入れましょう。
正確な読み方がわからないだけで親近感が湧きにくくなるからです。
カタカナではなく、ひらがなで入れるのがポイントです。
男性にはピンと来ないかもしれませんが、女性は文字の雰囲気を感じ取ります。
ひらがなの方が柔らかい雰囲気になりおすすめです。
肩書
セミナー講師を務める裏付けとなる資格を書きましょう。
本業の会社名もしくは所属団体と役職
どんな業務内容なのか端的に書くとより良いでしょう。
経歴
お客様からの共感を得る大事な項目です。前途のポイントを参考にしっかり書き込みましょう。
活動実績
信憑性を出すために具体的な数字を出して書きましょう。
たとえば、これまでに何回開催実績があるのか、のべ何名の参加者数なのか等です。
いつから講師として活動しているのかも数字で書けますが、キャリアが3年以下の場合は◯◯年から〜という感じでスタートした年を書く方が良いです。
著書がある場合は必ず記載しましょう。
魅力が伝わるプロフィールを作成しよう
私のようにセミナー集客や運営をサポートしていると、講師さんと会場に入った後に少し雑談をする時間があったりします。その時もパーソナルなプロフィールを書いていている講師さんとは会話が弾みます。
そして、懇親会でもやはりその話題が出たりして、そこから次の依頼や紹介に繋がったりすることが起こります。それくらいプロフィールは重要なコンテンツですから、熟考して時間をかけて作成することをおすすめします。
他の誰かと同じプロフィールではなく、この人から学びたい!と思われるような、そんなプロフィールをつくってくださいね。