あなたはセミナー集客の手段としてFacebookやTwitterを使っていますか?

気軽に活用できるし、無料で認知向上が期待できるからもちろんやっている!という方と、とりあえずはやっておいた方が良いのかなと思ってやっている、という方がいらっしゃると思います。

実際に認知向上目的でSNSを運営している企業は多く、「今の時代SNS利用していないなんて集客する気ないでしょ」と言われんばかりですが、成果がでているか?と問われれば「そうでもない。」という方も多いのではないでしょうか。

本記事ではSNSを活用したセミナー集客について、効果的な運用方法を解説します。

筆者は、2016年からセミナー集客のサポートをしており、セミナーポータルサイトにてFacebookの運用も担当しています。
この経験も踏まえて解説していきます。

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SNSでセミナー集客を成功させるための正しい運用方法とは

集客ツールとして使わない方が成果が出る

結論を言うと、SNSは集客目的で使っても効果は出にくいです。

SNSは自分の日常を友人同士で共有したり、直接の面識はないけれど同じ趣向を持つ仲間との交流を楽しむコミュニケーションツールだからです。

商売的な投稿をしても、誰も見てくれないし、誰の共感も得られません。
セミナー集客ポータルサイトのようにセミナーの告知だけをする媒体とは分けて活用することが重要です。

あくまでも、普段は利用目的に沿ったコミュニケーションツールとして利用することに、成果を出す秘訣があります。時間をかけて育てれば、継続的に集客できる繋がりが強い関係性を築くことができます。

まずは誰もが直面するSNSへの勘違いから解説していきます。

セミナーを投稿しても驚くほど反応は少ない

ニュースでアルバイト店員の問題行動動画(いわゆるバイトテロです)が取り上げられると、その一瞬の拡散力の凄まじさに「SNSにはどんな情報も一気に大勢へ拡散できる威力があるのでは」というイメージを持ってしまいます。自分の告知もまたたく間に広まるんではないかと錯覚してしまうんです。

しかし記事の投稿をしてみたところで、驚くほど反応は少ない、というか「ほぼない」というのが現実です。

実際にセミナー告知をしたことがある方はご存知と思いますが、閲覧数はまずまずだったとしても、いいね!を押してくれるユーザーはなかなかいないものです。

ネガティブなニュースは拡散されやすいですが、セミナー情報がバズることはそうそうありません。

実際に、日経BP社の「平成27年度商取引適正化・製品安全に係る事業(ソーシャルメディア情報の利活用を通じたBtoC市場における消費者志向経営の推進に関する調査)報告書」のデータを見ても、54%の企業が認知向上や販売促進という狙った効果を得られていないと回答しています。

出典:(ソーシャルメディア情報の利活用を通じたBtoC市場における消費者志向経営の推進に関する調査)報告書 37ページ目に記載
https://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/consumer/pdf/sns_report.pdf

企業が発信する情報は”宣伝広告”

この反応の少なさには、”企業アカウントが発信する情報は敬遠される”という理由があります。

スマートフォンひとつで自分が欲しい情報を集めることができる時代になり、
自分が何を買ったり利用すれば よりお得で満足感を得られるのかを誰もが吟味できるようになりました。

企業が自社商品サービスを「これとてもいいよ」とおすすめするのは当たり前のことで、情報自体にリアルな魅力を感じない人が多くなったのです。

あなた自身も、企業アカウントの記事を”宣伝か〜”とスルーする事が多いのではないでしょうか。

個人が発信する情報は”お役立ち情報”

企業発信の情報とは反対に、個人のレビューがお役立ち情報として受け入れられています。
商品やサービスによって得られた効果や変化を、自身のことばで発信した情報の方が信憑性があると判断され好まれるからです。

この傾向から、企業がセミナー開催日とセミナー概要を発信するだけでは良い反応を得ることは難しいことがわかります。

企業的にセミナー集客をするよりも、セミナーで得られる学びに関連した日頃の悩みや困り事の解決方法を発信するアプローチの方が共感を得ることができるのです。

まずは自身のファンになってもらう

日頃から有益なお役立ち情報を発信していると、ファンがつきお友達やフォロワーが増え、発信する情報にある程度の影響力を持つことができます。

ここまで来れば、セミナーの告知をしても好意的に受け入れられ、自身のセミナーへの誘導も難しいものではなくなってきます。

SNSには、この人の情報だから面白い、この人が薦めるなら良いものだろうというように、発信する情報内容よりも、まず誰が発信している情報なのかが重視される性質があります。
実際、私がサポートしているお客様でSNS集客を成功させている講師は、フォロワーが多く1回の発信で200近い反応を得ることができています。

日頃から自分の専門分野で人に喜んでもらえるような有益な情報を提供して、コツコツとフォロワーを増やしましょう。

企業アカウントがファンを獲得する方法

では、敬遠されがちな企業発信情報にファンをつくるにはどうすれば良いのでしょうか。
これは”企業”という、なんだか無機質なものを”人間”に変更することで解決します。

ひとつは”担当者”という個人単位の存在を意識させる方法です。
企業的な内容ではなく、あくまでもひとつの個性をもった1つの人格として自身のことばで情報を発信するのです。
最近は、担当者個人のアカウントから企業投稿記事をシェアするケースが多く見られるようになりましたね。

もうひとつは講師のアカウントからも情報発信してもらう方法です。
前途のとおり影響力のある講師のセミナーはSNSで十分な集客効果が期待できます。

継続的に顧客になってもらうための施策

セミナー参加者でグループをつくりましょう。

グループ内で共有される情報や、コミュニケーションが活発になることで、参加者の学びの意識を高めたり、リアルな仲間意識からセミナー参加への意欲を高めることができるからです。

グループ内に限っては写真の肖像権へのハードルが低く、セミナーの様子や懇親会の画像を公開してみんなで楽しむこともできます。(かといって無断で載せるとトラブルのもとです。写真の共有については事前に確認することが必要です)

参加者との信頼関係を築くことで、継続的に応援してもらい集客もできるツールに育てることができます。

まとめ

SNSは入り口から集客が目的だと、反応のなさに心が折れます。
まずはコミュニケーションツールという本来の利用目的に沿って運用することが重要です。

そしてフォロワーやお友達が増えていくことで、そこから関係性を築いて集客ツールとして成立します。
即効性こそありませんが、育てれば継続的に顧客と繋がることができる有効な集客ツールとして活用できます。
ぜひコツコツとがんばってみてください。

SNSでセミナー情報を発信するポイントについてはこちらの記事も参考にしてくださいね。

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