TwitterはLINEに次いで全年代を通して利用されているSNSツールです。20代までの若年層で多く利用されているイメージですが、実は30代の利用率が大きく伸びています。
ユーザ同士の交流やコミュニケーションを主な目的とするソーシャルメディア系サービス/アプリでは、全年代の利用率で見ると、Twitter37.3%、Instagram35.5%、Facebook32.8%がこれに続く。
Twitter は 10 代及び 20 代の若年層の利用率が 66.7%、76.1%と高いが、今回調査では 30 代の利用率が31.7%→41.6%と大きな伸びを示すなど、10 代を除く各年代で利用率が増加した。
出典:総務省情報通信政策研究所 平成 30 年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 63ページより
http://www.soumu.go.jp/main_content/000644168.pdf
セミナー情報.COMが公開している登録ユーザー(セミナー参加者)層で1番ボリュームが大きいのが30歳〜40歳。このデータからも広告ツールとして効果的に運用すれば、集客に繋がるという期待が持てます。
出典:セミナー情報.COM ユーザー属性
https://www.seminarjyoho.com/ad/data.phpf
本記事ではTwitterを有効な広告・集客ツールとして活用するための使い方を解説していきます。
目次
Twitterをセミナー広告に活用する方法とは?
Twitterを広告に活用するのが難しい理由
いきなりですが、Twitterを宣伝・広告の手段として活用し成果を出すのは、けっこう難しいです。
それはTwitterが、感情の共有を楽しむコミュニケーションツールだからです。
特にTwitterは日常の「面白い」「感動した」「ムカついた」などを共有して楽しむものなので、どんどん更新されるタイムライン上では、集客・宣伝ツイートは目を引きにくくスルーされる傾向があります。
Twitterの大きな魅力は不特定多数の人へ情報を拡散できるという点ですが、見た人が「みんなにも伝えたい!」と感じる投稿でなければ、拡散されることはなくツールの魅力を活かしきることができません。
特に意味のない事をつぶやくだけで一気に拡散されるのは、芸能人や著名人、インフルエンサーだけということをよく認識しましょう。
宣伝的でも効果が出やすいツイート方法とは
Twitterは他のSNSよりもリアルタイムな感覚で楽しまれているツールなので、日常的に必要な日用品・食料品を売るお店や飲食店に関しては、タイムセールやハッピーアワーなど突発的な告知には有効な場合もあります。
しかし、もっと有効な活用方法は共感力の高いTweet内容にすることです。
過去には大量に商品を誤発注してしまったコンビニが「助けてください」と投稿してバズったことがありましたね。
値段よりも、その商品サービスを販売したい理由にドラマ(ストーリー性)があったり、有益な情報(付加価値)があったりするとリツイート(拡散)される確率は高くなります。
価値ある情報を提供するという意識
多くのTwitterユーザーにとって、セミナー開催日程などの告知は、「情報」としては全く価値がありません。
ですから、「前回大好評のセミナー開催日をお知らせします!」といった投稿は避けるべきです。見た人が日常に取り入れたら便利だなと感じる「ためになる」情報を自身のコンテンツから提供することに意識を向けましょう。
あなたのセミナーはどんな人をターゲットにしていますか?どんな時に役立つ商品やサービスを提供していますか?「いま◯◯な状況の人のために」と毎回ターゲットを明確にイメージして、その状況の解決方法や改善方法を発信しましょう。
時事ネタを絡めてトレンドを意識することもエンゲージメントを高めるコツのひとつです。ターゲットがあなたの投稿を見つけてくれるように、キーワードにハッシュタグを付けることを忘れずに。
文字数は140文字ギリギリまで使いましょう。セミナーやイベントの日程についてはホームページやブログのリンクを貼っておけばOKです。
出典:Buzzenceツイッターのフォロワー増やし方|ツイートは140字を最大限使おう!
ツイッターのフォロワー増やし方|ツイートは140字を最大限使おう!
ちなみに商品とはまったく関係のない「あるある」ネタの投稿で4万回以上リツイートされたお店の事例があります。お役立ち情報ではありませんが、見てほんわかしたり、クスッと笑えるような投稿には価値があるのです。
出典:エキサイトニュース 創業117年、人気和菓子店のツイートがバズった背景とは お店に聞いてみた
Twitterを広告・集客ツールとしてすすめる理由
広告・集客ツールとしては運用が難しいTwitter。それでもセミナー集客述として利用することをお奨めする理由は3つあります。
ゼロ円でできる集客施策だから
セミナーを主催しているみなさんはご存知だと思いますが、広告費って高いですよね。ネット広告は手頃なものは2万円前後からですが、上を見れば数十万円かかります。
もしあなたに1万人のフォロワーがいるとしたら、単純に1回発信した時のインプレッションは1万回です。フォロワーの数を増やすことができれば、宣伝広告にかかるお金と時間を大幅に削減することができます。
よりコアなファンがつくから
セミナー主催者や講師にとって、自分のファンをつくることはとても重要なミッションです。過去開催したセミナーの受講者と接点を持ち続け、より信頼関係を強くすれば、結果リピーターになる確率は高くなります。
まだ見込み客の段階でも、普段から交流を継続して信頼関係を築いていれば申し込み率は高くなります。
また、フォロワーが多くなってくると、「この人すごい人なんだ」という錯覚資産をつくれます。そうすれば紹介が加速したり、無償でもイイよとセミナー運営を手伝ってくれる協力者が現れたり、「一緒に働きたい!」という人も出てくるので、求人にも困らなくなります。
今後オンラインセミナーがもっと普及してくるから
YouTubeのハウツー動画の増加傾向からもわかるように、今、どんどん普及しているのがオンラインセミナーやオンラインでのコンサルです。リアルに開催されるオフラインセミナーよりも参加ハードルが低いため、ますます人気が出てきています。
普段からTwitterで情報をチェックしているユーザーに、自分を知ってもらい興味をもってもらえれば、自身のコンテンツへの誘導もしやすくなります。実際、Twitterから人気が出て本を出版した人など自身のビジネスを大きく飛躍させた人もたくさんいますよね。
今後、Twitterから動画セミナーコンテンツに誘導という流れは必須と考えられます。
SNS苦手とか言ってる場合じゃない
Twitterをセミナーの広告や集客手段として活用する方法を解説してきました。これはフォロワーがいてこそ成立する活用方法なので、まだフォロワーがいないとか100人以下という人は、まず物理的にフォロワーを増やす方法から実践してくださいね。
また、それとは逆に、”少ないフォロワー数でも読まれる投稿にする方法は「57分~59分」に呟くだけ”という興味深いツイートもご紹介しておきます。
今後、企業が発信する宣伝や広告という形の情報は、どんどん有効な手段ではなくなっていくでしょう。商品やサービスを購入する側は、「広告」ではなく個人が発信する信憑性のある情報を取りに行き、モノやコトを選ぶようになるからです。
これからは「個」の時代と言われています。今のうちからしっかり自分のアカウントを育てておきましょう。
さまざまなサービスの入り口となりえてきたSNS。フォロワー獲得数で今後のビジネスの結果が変わってくると言っても過言ではありません。